バレンタインとマリー・アントワネット

街はバレンタイン〜。
もうチョコフォンデュしたので、特に関係はないが
自分へのチョコくらい買ってみたいなあと思い、
ケーキがおいしかったピエール・エルメのを、と
思ったが…。鼻血吹くほど高かったので
断念。むむう。


ちなみに友人がみた話だが、ファミレスで親子連れが
いて、幼稚園生〜小学生くらいの娘が
「バレンタインデーに手作りチョコあげたい〜」
と、言い出し、それに対してお母さんが
「え〜、手作りチョコは『重い』よ」
と答え、娘がきょとんとして
「どして?重くなんかないよ?」
と言っていた。


子供相手にしっかりオトナ用語を使うお母さん、
ちょっと素敵だ(笑)


さて、その友人と共に、
マリー・アントワネット』を見てきました。



ネタバレあります。。。(一応)




うむ、思ったとおり…衣装と美術がものすごい。
こういうデコラティブ服&アイテムには目が無い私にはたまらないものが…。それだけで映画館へ見に行く価値があるというものです。馬車が走っているだけで感動する(笑)
あ〜、服〜。ゴスロリよりもこれからはロココでお願いします〜(どこで着るんだ…)
せめてあのマリーの「ネグリジェ」欲しいな。いや、ルイ16世のはちょっとどうかと思ったが(笑)←こっちのもフリルついてるんだよ…。

ちなみにマリーのお着替えをするのは、謁見を許された「親族」がメインなもので、メイドさんはあんまり出張ってないのな〜。


ストーリーは、あえて細かいことはぶった切って、(だから分かりづらい部分もあるので、世界史が苦手だった人は『ベルサイユのばら』くらいは読んでおくことをお勧めする)マリー・アントワネットの視点ですべて描いている感じかな。
頭では「同盟のために結婚した」という、自分の役目は分かっているけど、飼い犬と別れさせられた事の方が重大事…な新妻・マリーという演出が良いですね。「マリー側」の気持ちになってしまいますな。犬と別れるのは悲しいわよ…。
悲劇のヒロインでもどうしようもない高飛車でもない、一人のちょっと無邪気な女性としてのマリーが描かれていました。


ルイ15世の愛人、デュ・バリー夫人がかなりエグく描かれていまして、人前でベタベタやる15世と彼女に嫌悪感を抱いているマリー、この対比でマリーは「潔癖なお嬢様」に見えるかもしれませんなあ。でも皇太子があんまり構ってくれない事で、「私は魅力がないの?」って悩みを深くした…のかもしれないと穿った見方をしてみるのもまた乙かも。



しかしまあ、セックスレス=子供が出来ないことに悩み、義妹が産んだ赤ちゃんを見た後泣き崩れるマリーは涙を誘います。
どこぞの「産む機械」発言した偉い人はこれを見ておけと。


まあ、その悩みは皇太子にマリーの兄ヨーゼフがアドバイスしたことで解消するのですが、
いったい何を吹き込んだのやら(笑)


夫に構ってもらえない(夫は、言うなれば女よりも趣味の方が大切なヒトである)マリーが女友達を非常に愛したり、ファッション、ギャンブルなど、依存症のように遊び倒したり、娘を産んで、別荘のような「プチ・トリアノン」を与えられてから、いきなりスローライフに目覚めるあたりとか、なんとなく今の既婚女性に通じるものがあるのかも。


そうそう、ドレスもそうですが、食事…ていうかお菓子がとにかく可愛くておいしそうで、
空腹時に見ると辛い(笑)


ラストは馬車に乗ってベルサイユから離れ、窓の外を見るマリー、そして荒れ果てた城内、という演出。
マリー側に感情移入したので、斬首台が出てくると辛いな、と思いましたが、
そうでない作りにしたのがよかったなあ。


日本人の自分からはまあ、そんなに違和感はないものの、フランスを舞台にして、セットや衣装もそれらしくした映画で英語でしゃべっている…というのはお互いにとってどう映るのかな〜とか思った。


おまけ。


アルゼンチンババア』予告だけで泣けた。
なんとなく悔しいから、とりあえず原作を読もうかな。


ちなみに最近CMで見るこの映画


http://movies.foxjapan.com/nightmuseum/
(音が出ますよ)


『ナイトミュージアム』って映画、『メトロポリタン美術館』(「みんなのうた」のね)
を派手にしたやつか?と勝手に解釈したがどうだろうか。


いや、『メトロポリタン美術館』の方が怖いような気が…。(特にラスト)