ふろくのミリョク☆展
お友達を誘って、弥生美術館に行きました。
「ふろくのミリョク☆展」開催中。
http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/
ここは、東京大学のすぐそばの美術館です。
とはいえ、あんまりものものしくなく、
こぢんまりとして、展示テーマが
「挿絵」「イラスト」に重点が置かれていて、
「大正モダン」とか、「昭和レトロ」とか、そういうのを
味わえる素敵スポットなので、お気に入りです。
特に母が上京した時は、かなりの勢いで行ってます。
今回は「ふろくのミリョク☆展」というわけで、
「雑誌のふろく」をテーマに企画された展示が行われていました。
入ってすぐの1Fは、主に「少年漫画」のふろく。
「少年倶楽部」(今でいう講談社が出していた)という大昔に休刊となった雑誌のものがメインでした。
かなり古めかしいものが多く、そうなると「戦争」の影が
色濃く…。
「戦争すごろく」とかそういうものが「ふろく」として
少年向けの本についていたそうです。
むむう…。
とはいえ、戦闘機のペーパークラフトなどは、今見ても欲しくなるようなアイテムです。
ま、完成させる自信はありませんが…。
他は別冊漫画なども。手塚治虫、藤子不二雄などのビッグネーム
が目を引きます。
昔の「ふろく」つき漫画というのは、高級品で
それこそ「スネ夫」みたいな子供にしか手が届かないものだったそうです。
考えたら今の少年誌に「ふろく」ってついてないですね〜。
あ、でも『マガジン』に「立体グラビア」(アイドルのグラビアを三角コーンみたいに組み立てる)がついているのも「ふろく」ということになるのか。
で、2Fは少女雑誌のふろく。入ったとたん、
「1Fと色合いが違う!」
1Fは「赤と黒の世界」という印象でしたが、こちらはうってかわって「パステルカラ〜」のお花畑のような。
少女向けの方は比較的新しく、(といってもかなり古いのも あって、そのレトロさが面白い)
「りぼん」のふろくが目をひきました。
「陸奥A子」てんこもりでした。
さすがにこの人のことは「歴史」としてしか知らないんだけど…。
実家にあったのでこれで読んだ↓
「たそがれ時に見つけたもの―『りぼん』のふろくとその時代」
大塚英志
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こうやって大量の「陸奥A子がイラストをつけたふろく」を見ると、
本当に「一時代を築いた人なんだな」と思いました。
数年前・水森亜土リバイバルブームが来ていたけど、
陸奥A子にも来る…かもしれませんね!
それにはアイビーブームがまず必要かな??
私の世代でも、実際に使っていた「姫ちゃんのリボン・おにぎりレターセット」なんてものがあって、懐かしさに思わず腰がくだけました(笑)
「ちびまる子ちゃん」ももちろんあり。
しかし、近年は手紙を書くことが少なくなったため、付録の王者だった「レターセット」が下火になり、代わって「ストラップ」が台頭しているとか。さらに、「ふろく」にちょっとしたリップグロスとか、「メイク」用アイテムがついていて、さながらファッション誌のノリになっているとか。
その昔は、「手芸セット」がふろくについていたり、
う〜ん、女の子って早いうちから「レディ」なのねえ。(ひとごと)
という感じで、興味がある方は覗いて見ると楽しいかも。
同じ料金で竹久夢二美術館も入れます。
で、ここからお友達の案内で、
「東大総合研究博物館」へ。
入ったところにいきなり「ホルマリン漬け」があって
ちょっとどっきりします。
綺麗な館内なので、さほど怖くはありませんが…。
(古めかしい理科室にあると、怖い…)
文系なのであまり詳しいことが分からないので残念ですが、
地学的に価値のある岩が展示されていたり、
きれいなアメジストとかガーネットの原石もあったり。これはとっても綺麗で、つい見入ってしまいました。
それから、ホネとか(骨格標本ね。退場!by『動物のお医者さん』)
植物標本などが 展示されていました。
企画展示は「ユビキタスコンピューティング技術と博物館」、
そして「異星の踏査―「アポロ」から「はやぶさ」へ」。
す、すみません、前者は「文字通り、吹けば飛びそうなチップがあった」ことくらいしか印象になく
やっぱり楽しいのは後者ですね。宇宙のロマンですもの♪
展示そのものも非常に凝っていて、手元のマウスを転がすと
壁一面に「火星の表面」の画像がスクロールしたりして…。
「月の石」も展示してありました。
見たとたん「そういえば、清水玲子の『輝夜姫』って完結したんだっけ」と考えてしまう私…。
まあ、オタクなもんで(汗)
(ちなみに、途中で脱落していたら、もう完結していた
ようです。これを機に一気読みやるか…)
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むう、お金持ちですな、東大…。
ふふふ、おかげさんでウチが貧乏だったというからな。ま、いいんですけど〜。
これだけの展示が無料で見られるのならば、がんがん行く
べきですね。うん。
帰りはお友達にレトロな雰囲気たっぷりの喫茶店に
連れて行っていただき、「東大周辺」を満喫した一日でありました。