ナンシー関 大ハンコ展

氷室冴子さんが亡くなって…。悲しいことよ。



そんな折に、
ナンシー関 大ハンコ展
http://www.bonken.co.jp/


に行ったのですよ。


亡き後も、こうやって偲ぶことができれば、という思いを
抱きました。





あの偉大なるテレビ評論家にして
後継する者が未だいない、あの方ですよ。


ワールドカップのあたりで亡くなって、
なんとなく盛り上がっている周りを尻目に
私の気分は結構ずーんとなっていて。


(あ、でも日本vsロシア戦を夢中で見ている
ぱなこ嬢の後ろで「愛國戦隊大日本」を歌って
ジャマをしてた記憶はある)


当時チェコ暮らしだった父親ともメールで連絡をとって
「オオゴトだ!」と叫んでいたものです。


いやまあ、でも未だリスペクトされている、
その人気をなめていました。


パルコの階段に行列ずら〜り。30分くらい待ちました。
いやでも、これってすごいことですな。


さて、一つ一つのハンコは小さいのですが
その数5000以上!
たしかに、大ハンコ展です。


「息をするようにハンコを彫っていた」という
勢いだったのでは。


雑誌などに掲載された、押してある状態でなく、
生のハンコをつくづくと見ると、その彫り跡とかが
いかにも、手作業だったんだな…とあらためて
感動しました。


匠の世界ですな〜。


似顔絵はもちろんなんですが、
コラムに添えるイラストや、
広告(通信教育の宣伝など)のために彫られた
特にモデルもなさそうな人物のハンコなど、
なんとも味わい深いのを再発見。


掲載記事の展示(拡大コピー)もあって、
久しぶりに週刊誌などの誌面として
読むあのコラムはやっぱり今でも笑えた。


小和田雅子さん(当時)がお住まいだった近所のビデオ屋
借りていたのが「東京ラブストーリー」だった、なんて
バラされていた、というのはさすがに忘れておりましたが…。
(ついでにこれは貴重な記録ですから、
今、妃殿下にご覧になっていただいて楽しい気持ちに
なっていただけないかしらん…。)
さらにそういうことに対してのツッコミが、
過剰に上から目線になったり、使命感にあふれて説教
くさくなったりはしていないという
絶妙さが素晴らしいです〜。



だからなおさら、気持ちよく笑えて。

つくづくすごい人だったのだなあと。

あ〜。
全国巡回するなら、帰省時期をあわせてもう一回みたいかも!