マンガ夜話〜

今シーズン、マンガ夜話について。



あくまで私的な雑感でございます。
資料的なものではないので、
スルーしてください…。


へうげもの
実の兄(いろいろと、琴線に触れたものを集めているらしい)が
好きだといっていたが、こういうマンガでしたか。


はにゃん」という擬態語を聞いて「カードキャプターさくら」を
思い出した。あれは「はにゃ〜ん」だし。



『男組』



そうか、ガチだったのか。
(おい)
様々なパロディの元ネタを見ている気分。


ハチミツとクローバー


これがマンガ夜話でどう扱われるのか、とても気になっていました。



なぜなら、この「マンガが好き」という話を
聞くと、大抵「あゆみに共感」とか、「真山くんのメガネ!」とか、
または「ミドリちゃんがかわいい」とか、そういう話になるので、
では、そういったキャラ方面に思い入れが少ない
マンガ読みの方はどう感じるか?
ということが気になっていまして。


ちなみに、『ハチクロ』知らない人に、
あらすじをおおまかに語ったら、
「絵の天才のはぐちゃんが利き手を怪我して」に対し
片平なぎさ!?」というコメントが出たこともアリ。
(あれはピアニストだけど。
他「月影先生」「スザナ」なども可。←何が?)



あー、でもマンガにそういった
「先祖がえり」が求められていた事には
すごくうなずけました。



<「リーダー」とか「ミドリちゃん」とか犬キャラ
出てきて読みやすくなった>
という話を聞いて、
アニメ夜話カウボーイビバップ』の回で
「アインとエドが画面にいる時は平和」
みたいな話が出てたのとデジャブる。
犬キャラ、偉大なり!


(あ、エドは犬じゃないんだった…。)



発言にうなずき、「夏目の目」で語られた視線誘導など、
かなり興味深く見入り…。
ふわっとしたタッチばっかりに目がいっていたけど、
そういう画面構成の部分でも凝っていたのね。


個人的には、少なくとも森田君・竹本君がはぐちゃん
の体の小ささに惹かれている気配が、
自分のデカ女コンプレックスを煽るなぁ、
と感じていたのですが(笑)
はぐちゃんってある意味で必要以上の才能がありすぎるがゆえに
苦しみをしょっていたキャラだったのかも、とも思い直しました。



怪我で右手の感覚を失うことによって、
「修ちゃん」と人間的な幸せを築くという方向に行けた、という
考え方もアリかもしれない。
たとえば森田君と…でははぐちゃんが才能を
最大限に伸ばすにはベストの選択だけど、
かなり辛い道になるだろうしね〜。



最近私は中島らもさんの奥様が書いた本を読んで、
「天才とは、ごく近くにいる人を不幸にするのではないか」
という思いを強くしたせいかもしれませんが。



ハチクロ』特有のノリ(軽めで、どこか諧謔的)というのは、
もしかして作者の中に
「元になっているめちゃくちゃシンドイ、バッドエンドな話」
があって、それの同人バージョンとして『ハチクロ』が描かれている、
なんて考え方も面白い。あくまで「妄想」として。



あ、はぐちゃんに近い立場の人として、
「大病をしたグラビアアイドル」である
ゲストの吉井怜ちゃんがもっとそのあたりを語って
頂きたかったな〜と。


そして…。
作中の「青春スーツ」という言葉は
とても自分のツボに入っていまして。
その旨を書いたら笹峰愛さんにメールで読まれちゃったんですがw




ああ、ちょうど去年の同じ頃、アニメ夜話装甲騎兵ボトムズ』の時に
なっきーにメールを読んでもらったとき、



http://mixi.jp/view_diary.pl?id=479046213&owner_id=346056


狂喜乱舞しまして、
さらに、見ていたマイミクのさやぞぉさんから
グリーティングメールまでもらってウケたことを思い出し…。
そのさやぞぉさんが今いないんだな、
(※彼女もこの番組好きで、「星のたてごと」の回は
彼女が描いたFAXが何度も画面に写っていた)
とか思い出して…。ううん…。
しんみりとしてしまいました…
いや、しんみりしている場合じゃなくて!


『男組』で、【メカ沢君・池上バージョン】の話が出てましたよっ!


…という風に、語りかけておきます〜。
そういうやり方なもので。


さて、次シリーズ。
この流れでいくと女性向け枠はなんだろ?


『のだめ』『ハチクロ』ときたら、
『NANA』?


自分は『テレプシコーラ』希望…
でも、あれは完結しないと語るの難しいか…。


ちなみに、この公式ページのイラスト、次シーズンにはリニューアルされるんだろうか〜。


http://www.nhk.or.jp/manga/



ついで書評。


らも 中島らもとの三十五年

らも 中島らもとの三十五年



鬼才・故中島らも氏の奥様、美代子さんが
書いた中島らもとの日々。



う〜ん。
らも氏の著作から薄々感じていたことであるけど、
やっぱりそうなんだなあ、ということが
次々と。


客観的に言ってしまうと、この人は
だめんず」そのものだったのではないか。



アル中・浮気(奥さんを友人に貸し出したりもアリ)
・暴力なんてのがたくさんたくさんある。


でも結婚前の熱烈な恋愛・最後の穏やかな日々だけで
さらっと許してしまう、
まるで有名な短編「Giving Tree」
を思わせる…。



そして、「結婚しているのは私」
「らもとの間にできた二人の子の母親である」ことが
支えになっていた様子に見える。
結婚の意味について、考えさせられる。


いっそ被害者として完全に糾弾することだって
あり得るのに、けっこうさらっと書いてあるし、
時間が経ったせいかもしれないけど、
自分も我慢しないで楽しくやった、という
ある種の潔さすら感じる。


「あんたと別々の天国に行くのいややからカトリックの洗礼受けて」とか、
オートバイで事故にあって、松葉杖をつきながら、
「いいもの見せたろか」と言ってジャズに
合わせて踊りだした、など、らも氏のエッセイ
に時々ネタにされていたとおりの人なんだな、
と感じた。



この奥さんじゃなければ「明るい悩み相談室」
系統の、私が最初に好きになった中島らも氏は
出現しなかったかもしれないし。



最後の手紙は泣けます…。